この記事は、
【ベタ飼育の注意点】
についてまとめています。
- ”飼育容器”の注意点
- ”温度管理”の注意点
- ”餌”の注意点
- ”水換え”の注意点
- ”体調不良”時の対応
『ベタ』は、東南アジア原産の熱帯魚で、その美しさから、観賞魚として大変人気があります。
飼育が簡単で、初心者でも飼いやすい熱帯魚としても有名です。
しかし、どんなに簡単でも”注意するポイント”はあります。
今回は、私がベタ飼育で失敗した経験をもとに、ベタ飼育で注意したいポイントを5つにまとめました。
これからベタの飼育を検討している方、飼育初心者の方の参考になれば幸いです。
- ベタ飼育を検討中の方
- ベタ飼育、初心者の方
- 現在の飼育方法に不安がある方
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◉飼育容器の注意点
ベタは、「ラビリンス器官」と呼ばれる呼吸器官のおかげで、空気中から直接酸素を取り入れること出来ます。
その為、コップやガラスボトルなどの小さい容器での飼育が可能です。
しかし、ベタ飼育で一番多い事故が「ベタの飛び出し」です。
『ベタが飛び出す理由』
- ”光”や”音”に驚いた
- 興奮した
- 餌に反応した
- 飼育環境が悪い
ベタは熱帯魚の中でも、ジャンプする頻度が高い魚です。
その為、ベタの”飛び出し防止対策”が必要となります。
- 飼育容器に「蓋」をする
- 「ネット」などで隙間を無くす
- 水面を下げる
- 水草を浮かべる
蓋付の水槽を購入するのが一番です。
しかし、付属の蓋も、エアーチューブやフィルター設置用に隙間がある場合も多いため、園芸用ネット等で隙間を塞ぐ工夫が必要です。
下記に紹介する水槽は、フィットガラス製法で蓋もぴったりフィットでオススメです。
筆者の経験談ですが、朝いつもの様にベタの水槽を眺めにいったところ、そこにベタの姿はなく、少し離れた床の上に干からびた状態でいました。
初めて飼育したベタだけに、悲しさと申し訳なさで、かなりショックだったのを覚えています。
この隙間から飛び出るなんて・・・
しっかりと準備して、楽しいベタライフをお送り下さい。
筆者も失敗を活かして、新たなベタを迎えております。
◉温度管理の注意点
ベタの飼育適温は「24℃〜28℃」と言われています。
逆にベタが耐えられる最低水温は「15℃」程度です。
夏場は、エアコンの効いた部屋か日陰に水槽を設置して、水温上昇を抑えましょう。
エアコンを付けっぱなしに出来ないよ。
日陰に置いても水温上がるよ。
まさにその通りです。そこで水温上昇による魚への影響を理解しましょう。
これにより、魚が必要とする酸素が不足し、危険な状態になります。
また、酸素不足がバクテリアにも影響を与え、ろ過バランスを崩し、飼育環境が悪化してしまいます。
水温計をセットし、こまめな水温チェックを行いましょう。
また、エアーポンプを使用し、不足してしまう酸素を供給することも大切です。
エアコンの効いた部屋に水槽を置けない、日陰でも水温上昇が心配な方は、冷却ファンを検討してみて下さい。
冷却ファンは、気化熱を利用して水温を約3〜4℃下げることが出来ます。
しかし、水槽の水が蒸発する為、こまめな”足し水”が必要です。
『夏場の対策』
- こまめな「水温チェック」
- エアーポンプで不足酸素を補う
- 冷却ファンを使用する
冬場は、水槽用ヒーターをセットし、水温低下を抑えましょう。
水温が低くなり過ぎると、動きが鈍くなり、餌を食べずに衰弱したり、免疫力が下がり病気になるリスクが上がります。
『冬場の対策』
- こまめな「温度チェック」
- 水槽用ヒーターの設置
水温を安定させて、ベタにとって快適な環境を作ってあげましょう。
◉餌の注意点
ベタは、丈夫と言われていますが、消化器官が弱いため餌の与え過ぎには注意が必要です。
『食べ過ぎによる主な病気』
- 「便秘(フン詰まり)」
- 「脱腸」
- 「腹水病(お腹に水が溜まる)」
ベタの胃の大きさは、だいたいベタの目の大きさくらいで、消化器官も弱いため、一度に大量の餌を与えないようにしましょう。
基本的に餌の頻度は「1日2回程度」で、週に1回は絶食日をつくり、胃を休ませてあげます。
ベタの状態を観察して、餌の量や回数を調整してあげましょう。
筆者は、1日1回の餌やりにしています。
1回の餌でお腹も膨れ、その状態で2回目の餌は負担が大きいと判断しているからです。
ベタも個体差がありますので、その子にベストな餌やりを探してみて下さい。
それもベタ飼育の楽しみだと感じます。
筆者が使用しているベタの餌をご紹介させて頂きます。
以前飼育していた偏食のベタも食いつきが良く、「ベタが餌を食べない」悩みの方にもオススメです。
◉水換えの注意点
水換えは、最低でも「1〜2週間に1回」行い、「水槽内の3分の1程度」の水換えをします。
理由は、多量の水を一気に換えると、水質の急激な変化に魚がついていけず、突然死してしまう恐れがあるからです。
コップなどの小さな容器で飼育する際は、水質の悪化が早いので、3日に1回などのこまめに水換えが必要な場合もあります。
この時も、一気に水を変えるのではなく、少量づつ交換しましょう。
水換えって”全部換える”と思ってた・・・
水質の悪化は、生体にダメージを与えます。水換えを”やり過ぎ”ても、”やらな過ぎ”ても良くありません。
フィルターなどで頻度を下げつつ、定期的な水換えを行いましょう。
また、水道水に含まれるカルキは、魚にダメージを与えてしまうので、「カルキ抜き」を忘れず行いましょう。
『定期的な水換え』を心掛けよう!
◉体調不良の時の対処法
元気がないな・・・
ベタが、いつもより元気がなかったり、病気の症状が出始めたら、『塩水浴』(病気の場合は『薬浴』)を行いましょう。
塩水浴は、0.5%の濃度にした塩水で魚を泳がせ、療養させることです。
淡水魚は、体液の方が塩分が濃いため、「浸透圧調整」により過度に水分が入ってくることを防いでいます。
ここで、飼育水と体液の塩分の差を少なくすることで、浸透圧調整に必要な体力を回復に使うことが出来、体調不良の回復に繋がります。
余計な体力を使わないんだね!
塩水浴の一番の効果は、「回復力を高めること」です。
- 元気がない
- 餌を食べない
- 水槽の底にずっといる
- フレアリングしない
- 便秘気味
(お腹が大きく、フンが見当たらない)
上記の症状があった場合、「塩水浴」を検討してみましょう。
筆者の経験では、「フレアリングをしない」「便秘気味」の際に、塩水浴を行いました。
実際に効果があり、塩水浴中に「便秘解消」、塩水浴終了後には「フレアリング」をしっかりしてくれました。
塩水浴では、隔離用の水槽(容器)を準備します。
(理由:水草がある場合は、塩分で枯れてしまう/飼育水槽の塩抜きが大変)
飼育容器に塩を入れると「塩抜き」が大変で、水草は枯れてしまう。
別容器を準備するのが基本です。
飼育水1Lあたり5gの塩を入れる。
容器に合わせて塩の量を合わせる。(2L→10gなど。)
*塩の入れ過ぎは✖️。筆者の場合、最初の塩水浴の時に0.1%で試して濃度を上げていきました。
塩水浴中は、水質が悪化しやすいため、1日おきに50%〜全換水するようにします。
同じ濃度の塩水をゆっくり加えていきます。
餌は控えた方が良いですが、状態をみて少量与えましょう。
塩水浴を1〜2週間が目安です。体調を確認しながら行います。
3日間の50%換水(塩を入れない)を行い、塩の濃度を薄くしていきます。
その後、通常の飼育水槽へ戻します。3日間の換水の際は、飼育水槽の飼育水を使うと「水合わせ」になり効率的です。
塩水浴は、あくまで体力回復(自己治癒力向上)が目的ですので、全てが解決するわけではありませんが、対策として知っておいて損はありません。
トラブルにも対応出来るように知識を増やし、楽しい「ベタライフ」を送りましょう。
◉【ベタ飼育注意点】まとめ
今回は、【ベタ飼育の注意点】初心者でも安心!癒しの”ベタライフ”を送る為に必要なこと!についてまとめました。
①飼育容器は、蓋をして「飛び出し防止」
②温度管理は、夏場と冬場で対策を変える
③餌は、「与え過ぎ」注意
④水換えは、定期的に行う
⑤「塩水浴」での治療法を知る
ベタは、『キレイ』で『人懐っこい』ので、疲れた私たちの心を癒してくれます。
実際に飼育して、負荷を感じたことはありませんし、とても可愛いです。
しかし、ベタも『生き物』です。
責任を持って、楽しい「ベタライフ」をお送り下さい!
私の経験が、みなさまのお役に立てれば幸いです。
今日が明日へのスタートライン
です!
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